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仙台市。市町村で初の個人向けグリーンボンド発行へ。発行額2億円。一人1万円から購入可能。同市住民だけでなく、同市を応援する人も購入可(RIEF)

2023-07-05 21:23:15

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 仙台市は5日、今秋に、グリーンボンドを法人向けと個人向けに分けて発行すると発表した。発行額は法人向けが38億円、個人向けが2億円で合計40億円とする。自治体の個人向けグリーンボンドの発行は、東京都が外貨建てで発行しているが、市町村の発行は仙台市が初めてとなる。同ボンドの資金使途は、同市が進める防災環境都市づくりの加速化と、再エネ事業や環境性能の高い市有施設の建設費等の脱炭素関連事業に充当する。

 

 同市は昨年9月に、東北の自治体として初となる法人向けグリーンボンドを発行している。昨年の発行時に、個人向けの発行を求める声が高かったことから、今年は新たに個人向けのボンドも発行することにした。対象となる個人は、①仙台市内に住んでいるか、勤めている②市内に事業所のある法人・団体③仙台市を応援する個人・法人等――としている。

 

  個人向けは9月8日に利率等の条件等を決める。発行は10月2日の予定。発行額2億円、期間は5年(満期一括償還)、購入単位は1万円(一人・一法人につき1,000万円まで)。法人向けの発行は9月20日の予定。期間は5年。発行単位は1000万円。

 

 資金使途は個人向け、法人向け両方とも共通で、1)再エネ事業:市有施設への再エネ設備導入 2)エネルギー効率 :  市有施設のエネルギー効率改善を含む長寿命化改修、ごみ処理施設整備 3)グリーンビルディング  :  環境性能の高い市有施設の新築    4)気候変動への適応  :  道路等防災対策、道路整備(排水性・透水性舗装)、河川改修、浸水対策、急傾斜地緑地防災対策

 

 災害時の指定避難所となる小中学校などに配備する太陽光パネルや蓄電池等を購入するほか、省エネ策としては、LED照明や新型の空調の導入等の費用に充てる。

 

 主幹事は両ボンドとも大和証券、みずほ証券の2金融機関が担当する。

https://www.city.sendai.jp/shikin/shise/zaise/zaimu/zaise/sendaishi/r5greenbond.html

https://www.city.sendai.jp/shikin/shise/zaise/zaimu/zaise/sendaishi/documents/r5green_houjin.pdf