英石油メジャーのシェル(Shell)が、グローバル企業としては世界最大級のカーボンオフセットプログラムの実施を断念したことがわかった。シェルの計画では、自然資源由来のクレジット事業から年間1億2000万㌧のクレジットを創出し、同社が排出する温室効果ガス(GHG)の約10%を相殺する計画だった。しかし、森林等の吸収力が想定通りの効果を上げない等の理由からプログラム自体を見送ったとされる。カーボンクレジットは企業の排出削減を補完するものとして期待されるが、特に自然由来のクレジットは正確性等に課題を抱えていると指摘されている。
クレジット専門メディアが伝えた。シェルは新たにCEOに就任したWael Sawa氏が今年7月、それまでの方針としていた石油生産を2030年まで毎年1~2%ずつ削減……
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