HOME5. 政策関連 |年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)保有の国債ポートフォリオ。「ネットゼロ目標達成」で▼4%近いインパクト。「無秩序なネットゼロ」では▼6.6%に。国債CVaRで分析(RIEF) |
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  200兆円の運用資産を抱える年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が保有する国債資産の価値が、気候変動によって将来どう変化するかという分析レポートが公表された。それによると、ネットゼロ目標を達成するシナリオの場合、日本国債のイールドカーブはマイナス4%近くとなり、「無秩序なネットゼロ目標」の場合は、マイナス6.6%になるとの結果が示された。米国債もほぼ同様のマイナス率になる。これに対して、「移行遅延」のシナリオの場合、もっともマイナスインパクトが少なくなる。各国政府が国債政策の観点から「ネットゼロ」より、「移行遅延」を好む「移行リスク」の傾向が浮き上がる形だ。

 

 分析はGPIFが保有する国債ポートフォリオの気候関連リスクを、米金融調査会社のMSCIが行った。分析には、「金融システ……

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