HOME4.市場・運用 |英Climate Bonds Initiative(CBI)。高炭素集約のセメント産業の脱炭素化で政策提言。製造工程の脱炭素化促進で、政府が事前補償する「炭素差額契約(CCfD)」の導入等を提案(RIEF) |
Cement001キャプチャ

 

 英非営利団体のClimate Bonds Initiative(CBI)は、CO2削減対策が困難とされる(hard to abate)高炭素集約産業の代表の一つであるセメント産業を、グローバルベースで脱炭素化に導くための政策提言を公表した。提言は上流(低炭素エネルギー確保やインフラ改善)、中流(低炭素な製造工程)、下流(低炭素セメントへの需要対策等)に分け、このうち中流部門の製造工程のグリーン化策では、転換に必要な企業の追加コストを政府が事前に補償し、将来の炭素価格上昇時に企業が差額分を国に返済する「炭素差額契約(CCfD)」制度の導入等を求めている。

 

 セメント産業はグローバルな温室効果ガス(GHG)排出量の約7%を占め、産業別では鉄鋼業に次ぐ高炭素集約産業だ。パリ協定の目標達成のた……

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