金融庁は、国際サステナビリティ基準審議会（ISSB）が気候・サステナビリティ情報開示基準に盛り込んだScope3の情報開示に関連し、現状の内容では、移行ファイナンス（トランジションファイナンス）に伴う金融機関のScope3開示であるfinanced emissionsとの間で「誤解が生じるリスク」があるとして、移行ファイナンス関連のfinanced emissionsによる増加分を別扱いするよう働きかけることを明らかにした。化石燃料関連産業等に移行ファイナンスを提供すると、移行が完了するまでの間は、投融資によるfinanced emissionsが増加する点を懸念して、金融機関の移行ファイナンス提供が慎重になることへの対応とみられる。

 

　金融庁の国際局参事官兼チーフ・サステナブル・……

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