欧州議会は9日の本会議で、欧州自動車業界によるロビー活動で、規制内容が「骨抜き」にされたことが明るみに出たEUの自動車排気ガス規制「ユーロ7(Euro 7 standards)」案について自動車排ガスの承認試験の強化等を維持することで、賛成多数で採択した。2035年に新車販売を電気自動車(EV)に限定する措置を自動車メーカーに最優先で取り組ませることを重視し、現行規制は強化せず、実質緩和した形だ。EV戦略で米中に立ち遅れている欧州自動車産業への側面支援を重視した形でもある。
欧州議会本会議での採決は、賛成329票、反対230票、棄権41票。棄権票を含めても反対票は賛成票に届かなかった。今後、EU理事会との調整後、規制案は発効する。すでにEU理事会は9月の会合で今回提案され……
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