(写真は、憲法裁判所の「違憲判決」を受け、緊急記者会見するシュルツ首相以下の独連立政権の首脳たち)
ドイツの連邦憲法裁判所は15日、オラフ・ショルツ首相率いる現連立政権が政権樹立直後の2021年末に、新型コロナウイルス・パンデミック危機対策で政府として設定した信用供与枠の未利用分600億ユーロ(約9兆8000億円)を、「気候・変革基金(KTF)」に振り替える予算調整措置を違憲とする判決を出した。「余ったパンデミック対策資金を気候変動対策に回しパンデミックで傷んだ経済を浮揚する」という予算の付け替えを、かつての国家財政の破綻がナチズムの台頭をもたらしたとの歴史を踏まえて、財政規律を絶対的に重んじる憲法裁判所は許さなかった。赤字国債を積み上げ放題で、財政規律などあって無いが如き、三権分立も曖昧な日本か……
申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。