
カナダは、石油・ガス開発企業を対象としたCap&Trade方式の排出権取引制度(ETS)の導入を決めたが、最大の課題である排出量を制限するキャップ(Cap)について、石油・ガスセクター企業からの温室効果ガス(GHG)排出量をCO2換算で2030年までに35~38%削減(2019年比)とする案を示した。CO2より温暖化係数の高いメタンの排出量も30年までに75%削減(2012年比)とする案だ。電力セクターを対象とした特定産業向けETSは、中国や米国東部州等で運営されているが、石油・ガスセクターに絞ったETSはカナダが初めて。カナダでは2026年に同制度を導入する方針だ。
提案されたキャップの削減率はCO2e換算で年間106~112メガ㌧に相当する。ETSのキャップ排出量の目標案……
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