EUの欧州委員会は6日、温室効果ガス(GHG)排出量を2040年に1990年比で90%削減する新目標を提案した。EU気候法に基づく対応で、年内にEU内で合意できれば、25年に国別削減対策による貢献(NDC)を改定する。90%削減の実現策として、CCSの利用等を軸とする「EU産業カーボンマネジメント戦略」も打ち出した。GHG排出削減で40年目標を示したのは、主要国ではEUが初めて。EUは現在の30年目標(55%削減)の達成見通しを得たうえで、次のステップを宣言した形だが、日本は30年目標の46%削減の達成自体が危ぶまれており、EUに追随できるかは不明だ。
欧州の気候法は、昨年12月にドバイで開いたCOP28で実施した「グローバル・ストックテイク(パリ協定の目標に向けての世界全体の進捗……
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