HOME10.電力・エネルギー |グローバル市場の自主的カーボンクレジット(VCM)。2023年の供給は前年比25%減。自然由来モノの信頼低下が影響。企業のクレジット相殺量は増加。シェルが最大、日本勢2社も(RIEF) |
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上図は、VCMの創出量の推移=MSCI Carbon Marketsより)

 

  グローバル市場での自主的なカーボンクレジット(VCM)の創出が2023年は前年に比べて25%減と大きく減少した。熱帯林保全等から創出する自然由来クレジットや再生可能エネエルギーからのVCMクレジットへの信頼が急減したことで、全体の創出量も過去3年で最も少なかった。ただ省エネタイプのクレジットは増大したほか、クレジットの「質」への選好から、大気中のCO2を直接吸収するCDR等のクレジット人気が高くなっている。一方、企業がクレジット購入で相殺した排出量は過去2番目の多い年となり、特に12月は月間で最高額となった。企業別ではシェルがトップとなり、3位に武田薬品工業、5位にヤマト運輸が入った。クレジットの供給と需要のギャップの調……

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