グローバル市場でのグリーンボンド等のESG債の流通市場規模が4兆㌦（約600兆円）を突破した。年間の発行額は21年に過去最高額となる初の1兆㌦を記録し、流通市場も同年に2兆㌦に達した。その後、22年、23年は2年連続で年間1兆㌦弱の発行となったが、21年からの3年平均では毎年ほぼ1兆㌦の発行規模で、その間のボンド償還分を差し引き、今月で流通市場全体の規模が4兆㌦に到達した。今年も年間で1兆㌦前後の発行が見込まれる。一方で償還分は年々増加しており、市場全体が年内に5兆㌦台に乗せるかどうかは、脱炭素の資金需要でこれまで以上にESG債発行が増大するかどうかがカギとなる。

 

　英Environmental Financeが推計した。同推計では、2023年の確報値についても、前年比6.2%増の9……

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