世界各国が実施する炭素税、排出権取引制度(ETS)等のカーボンプライシング制度による炭素収益総額が、2023年には初めて1000億㌦を突破し、過去最高の1040億㌦(約16兆2200億円)に達した。前年に比べ実質ベースで4%増だった。世界銀行が公表した。収益総額の約7割は排出権取引制度での収入だった。同制度によるカーボンクレジット価格の上昇が収益総額を押し上げた。ただ、これらプライシング制度は世界の排出量のカバー比率は24%にとどまっている。今年は世界の排出権取引制度の中心となるEUの排出権取引制度(EU-ETS)のクレジット価格が下落していることなどから収益は減少する可能性もあるとしている。
世界銀行が「State and Tr……
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