HOME |英最高裁。国内の石油採掘事業で「使用段階のGHG排出量(スコープ3)」の環境影響評価を地方当局が増産事業認可に際して考慮しなかったのは「違法」とする逆転判決。住民側勝訴(RIEF) |
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写真は、英国ロンドンの最高裁の建物)

 

  英最高裁は20日、英国の地方州の郡当局が、州内での石油掘削事業の拡大計画の認可に際し、掘削事業による環境影響しか評価せず、増産される石油の使用で生じる温室効果ガス(GHG)排出量(スコープ3)の環境影響を評価しなかったのは違法、として市民団体が提訴していた訴訟で、原告勝訴の判決を言い渡した。争点となったのは石油増産に伴う使用段階(ガソリン等の自動車排ガス等)の影響を含めて、環境影響評価の対象にするかどうかという点だが、最高裁は環境影響評価自体、気候変動への影響評価も対象としているとして、一審、二審の判断を覆し、原告の主張を支持する「逆転判決」とした。

 

 同訴訟は、2018年12月に、イングランド……

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