国連環境計画（UNEP）金融イニシアティブ（FI）は、金融機関向けに、気候シナリオ分析の汎用ツールを開発した。これまでの気候シナリオ分析は、2050年ネットゼロなどの長期目標を前提とした長期シナリオ分析が大半だが、脱炭素化への取り組みが広がる中で、金融機関が投融資判断に際して評価する短期シナリオ分析へのニーズが高まっていることに対応するもの。開発したシナリオは、マクロ経済、移行、物理的リスクの各ショックを組み合わせて評価する。グリーン関連支出が株価に与える影響では、日本が対象国での比較では最も基準年からの上昇率が高くなるとしている。

 

　短期の気候シナリオは、UNEP FIのバーチャル・ハブであるリスク・センターと英国の研究機関「国立経済社会研究所（NIESR）」の協力を得て、「[気候関……

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