中国の鉄鋼生産が、従来の高炉(BF)主導から電炉(ERF)への転換が明確になった。2024年上半期に地方政府等が承認した新規鉄鋼プロジェクトでは、石炭を使用する高炉方式はゼロで、すべてがスクラップ鉄を原料とする電炉だったことが、欧州の非営利シンクタンクの検証で明らかになった。高炉から電炉への転嫁は、2026年に本格適用されるEUのカーボン国境調整メカニズム(CBAM)への対応とともに、中国自身が運営する排出権取引制度(C-ETS)の対象に鉄鋼業が追加されること等を踏まえ、鉄鋼業全体を「低・脱炭素化」に切り替える中国当局の基本方針であることが明確になった。
調査は、フィンランド拠点の独立系の気候・大気研究機関である「Centre for Research on Energy and C……
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