カーボンクレジットの最大認証機関の米Verraが先週、中国で開発された37件の「稲作クレジット」を品質上の問題から認証却下としたが、同クレジットを創出したプロジェクトのうち少なくとも10件には、石油メジャーのシェルが直接関わってきたことが指摘されている。しかも、シェルはVerraがこれらのプロジェクトの調査に入った後に、これらのクレジットを100万クレジット強を自社の排出量の償却に充当している。高炭素排出型企業のクレジット依存の実態とともに、自主的カーボンクレジット(VCM)取引の信頼性問題が改めて浮上した格好だ。
Verraは先週の8月28日に37件の中国での稲作クレジットの認証の却下と、認証事業を担当した検証機関4社に対する是正命令等の措置をとった。問題となったプロジェクトは、国……
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