この25年間で、主要国政府が実施した1500件の気候政策のうち、実際にCO2削減に有効だった政策は63件だけ、との分析結果が報告された。英オックスフォード大学等が共同研究で明らかにした。63件の有効政策によるCO2の総排出削減量は0.6〜1.8G㌧だった。削減量は年間2400万~7200万㌧で、世界の1年間のGHG排出量の1000分の1にも満たない。共同研究が分析対象とした政策分野は、電力、産業、輸送の4分野。国別では韓国や中国がそれぞれ2分野で政策効果をあげたと評価されたのに対して、日本はどの分野もゼロ。つまり、日本政府のセクター別気候関連政策は過去25年間、予算は消化したが、効果はほとんどなかったことになる。
研究は、オックスフォード大学、ポツダム気候影響研究所(PIK)、メルカ……
申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。