HOME |次期欧州委員会の「政策青写真」となる「ドラギ・レポート」公表。「欧州グリーンディール(EGD)」に代え「クリーン産業ディール(CID)」提唱。産業の競争力強化に重点。カーボン国境調整メカニズム(CBAM)見直しの可能性にも言及(RIEF) |
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写真は、報告書をフォンデアライエン欧州委員会委員長㊨に手渡す、ドラギ前欧州中央銀行総裁㊧)

 

 EUの競争力強化を目指す欧州委員会の「欧州の競争力の未来報告書(ドラギ・レポート)」が9日、公表された。欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ前総裁(前イタリア首相)がまとめたもので、競争力のある産業と質の高い雇用の確保のため、フォンデアライエン欧州委員会委員長が1期目に掲げた「欧州グリーンディール(EGD)」に代わり、「クリーン産業ディール(CID)」を提唱したのが特徴。欧州が過去2年間、エネルギー危機と経済停滞に悩まされたことを踏まえ、脱炭素化による経済繁栄というこれまでのEUのシナリオの再調整を示唆している。2026年に実施予定のカーボン国境調整メカニズム(CBAM)に効果がないことが判明した場合、同……

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