HOME |北海道電力。資金使途を原発の安全対策とする「トランジションボンド」発行。九電、関電に次ぐ「原発ファイナンス債」。トランジション定義に該当するか、「ウォッシュ」の疑問も(RIEF) |
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 北海道電力は18日、脱炭素に向けた資金を調達するトランジションボンド(移行債)を10月に発行すると発表した。総額250億円程度としている。調達資金の使途には泊原子力発電所(北海道泊村)の再稼働に向けて新設する防潮堤工事などの安全対策工事を入れるとしている。ただ、原発の安全対策自体は気候対策とはいえず、原発施設の設備強化であり、トランジションボンドの使途として妥当性を欠く疑念が生じる。原発安全対策を資金使途に盛り込んだ同ボンドの発行は、九州電力、関西電力に次ぐが、いずれも「トランジション・ウォッシュ」の可能性がある。

 

 北電によると、発行を予定するのは償還期限5年と10年の2種類。資金使途としては、泊発電所の再稼働の条件となる同原発の安全対策強化のための防潮堤の新設工事や火災防護対策、耐……

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