
英国の金融当局である「金融行動監視機関(FCA)」は17日、移行ファイナンスの報告書を公表した。英国はロンドンの金融街(シティ)をグローバルな移行ファイナンスのハブセンターに位置づけており、報告書はそのためのフレームワークを示す形だ。移行ファイナンスの明確な定義や範囲、官民連携の在り方等は、現状では定かでないため、これらの点を整理するとともに、グリーンと移行のファイナンスを区分し、移行ファイナンスのタクソノミーの開発、「信頼される移行ファイナンス・ガイドライン」等を提案している。日本のGX政策では、再エネ等のグリーン政策と石炭火力へのアンモニア混焼等の移行政策が混在するが、英国案は移行対象を明確に「高炭素排出型産業・企業の移行」に絞っているのが特徴だ。
公表された報告書は「Tran……
申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。