
欧州中央銀行(ECB)は、同行の金融政策等で実施する企業資産ポートフォリオの評価での気候リスク関連財務情報の開示に、初めて自然損失の指標を追加すると明らかにした。自然損失と気候変動との間の強い関連性を反映し、情報開示の透明性をさらに向上させるためと説明している。ECBが対象とするユーロ圏での金融政策ポートフォリオの対象資産として保有する企業債券の約30%が、自然関係の分野で最も曝露度の高い3セクター(公益事業、食品、不動産)に集中しているという。ECB総裁のクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)氏は「自然の劣化は、経済に直接的なリスクをもたらすだけでなく、気候変動の影響を増大する」と指摘している。
ECBの気候関連財務開示の第3回報告書の中で公表した。開示対象……
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