HOME |国連環境計画(UNEP)2025年の排出量ギャップ報告書(EGR)で、今世紀の温暖化予測を「2.3~2.5℃」。現行政策のままだと「2.8℃」。「世界は『1.5℃目標』を失う瀬戸際」と警告(RIEF) |
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 国連環境計画(UNEP)は4日、2025年の排出量ギャップ報告書(EGR)を公表した。それによると、各国が公約する国別貢献(NDC)の完全実施に基づく今世紀の地球温暖化予測値は2.3~2.5℃で、パリ協定が目指す産業革命前からの気温の上昇を「1.5℃」に抑える目標には程遠い状態と指摘している。各国が現行の気候政策を続けた場合の予測値はさらに高い「2.8℃」。前年の報告書の「2.6~2.8℃」および「3.1℃」よりは改善してみえるが、改善分の0.1℃は方法論の更新によるもので、米国のパリ協定からの脱退でさらに0.1℃が相殺されるため、新たに各国が提出したNDCは気温上昇の抑制には実質的な効果がないとしている。そのうえで、気候対策の停滞により「世界は『1.5℃目標』を完全に失う危険な瀬戸際に立たされたまま」と警告している。

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