HOME |EU欧州委員会。欧州排出権取引制度(EU-ETS)の排出枠(EUA)の将来の需要増に備え、市場安定化リザーブ(MSR)での余剰枠の無効化制度の停止提案。流動性プールを確保(RIEF) |
EU0012キャプチャ

 

 EUの欧州委員会は、EU排出権取引制度(EU-ETS)の全面改正に向けた第一弾として、「排出枠(EUA)」価格の安定性を保つために設けている市場安定化リザーブ(MSR)の改正案を公表した。MSRは、市場で流通するEUA量が過剰な場合に供給を抑制し、逆に不足が生じた場合にはEUA量を供給する機能を果たしている。現行の仕組みでは流通するEUA量が一定レベルを超えると、価格安定化のために、余剰の排出枠をすべて無効化する仕組みとしている。改正案では、脱炭素化が進行することで、将来的に排出枠の供給不足が深刻になるとみられるとして、余剰枠を無効化せず、市場の安定化を支えるバッファーとして保持する仕組みにするとしている。

 

 EUは、気候政策の軸となっているEU-ETSの改正方針として、これまで、対象……

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