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軸受け大手のNTN、独自の小型風車発電機で 高発電効率と静謐性の両立。2017年度から売電事業者向けに販売へ(各紙)

2016-03-06 13:10:57

NTNキャプチャ

 

 各紙の報道によると、軸受け(ベアリング)大手のNTN(大阪)は高効率の発電と、稼働時の静謐性を両立させた小型風力発電機の販売に乗り出す。出力は10kWで、固定価格買い取り制度(FIT)を活用して発電事業を目指す事業者向けに、2017年度から販売する。

 

 風力発電は世界的には、再生可能エネルギーの主流となっているが、わが国では、周辺地域との騒音等の調整問題で、なかなか広がっていない。今回、NTNが開発した小型風力発電機はそうした日本の事情を考慮した風力発電の仕組みだ。

 

 最大の特徴は、2枚の羽根が垂直に設置されている点。ベンチャー企業から特許使用権を取得したもので、風の力を最大限引き出す翼の形と独自の翼断面によって、発電効率が高まるほか、音についてもこれまでにない静謐性を維持できるという。また風をつかまえる能力の高いとしている。

 

 同社は先週、開いた「WIND EXPO 2016 ~第4回[国際]風力発電展~」に出展した。2016年度中に固定価格買い取り制度(FIT)の設備認定を受けるために、試験を開始するとしている。

 

 NTNはこれ以外に、独自の水平軸タイプの風力発電機やマイクロ水力発電機なども開発しており、自然エネルギー事業を新たな収益源の一つに育てていく方針という。順調にいけば、2025年度には同設備自然エネルギー事業で500億円の売り上げを目指す、としている。

 

 

http://www.ntn.co.jp/japan/news/event/event201600010.html