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東京商品取引所 の電力先物の模擬取引開始 商社など19社参加。年度内市場解説へ踏み出す(各紙)

2016-06-07 12:10:00

toukoutorihikiキャプチャ

 

  東京商品取引所は6日、電力先物の模擬取引を始めた。8日までの予定で実施する一回目の模擬取引には、10社約50人が参加した。取引はさらに追加で実施し、電力会社や商社など19社が参加する予定。

 

 電力取引では売買対象となる電力の扱いが「同時同量」となることから、電力を取引する事業者は長期的に計画段階から供給力を確保し、年度計画、月次計画、週間計画の各段階で正確な需要量を予測し、現物取引で供給力を調整する。こうした一連の電力業務フローに対応して取引量を調整するには、現物取引と先物取引の連携が重要となる。

 

 昨年、経済産業省の協議会が先物取引について、全国需給に基づく「システムプライス」の上場のほか、決済方式では差金決済の取り入れ、価格急変対策として建玉制限やサーキットブレーカーの導入などを提言している。この提言と、今年4月の電力小売全面自由化を受け、東商取では、2016年度中の上場を予定している。

 

 模擬取引には東北電力、中国電力、東燃ゼネラル石油、三井物産などが申し込んでいる。取引はNasdaq 社製システム(X-Stream Trading、SAPRI、X-Stream Clearing)を利用した実践的な取引演習と、レクチャーなどで約15時間のコースとなっている。一社当たり参加費は100万円。

 

 http://rief-jp.org/ct4/61527

http://www.tocom.or.jp/jp/news/2016/documents/DenryokuMogi_Annai20160511.pdf