電気を使わないペットボトル製のクーラーがバングラデシュで人気(IRORIO)
2016-06-13 01:12:44
暑い夏にはクーラーがあると助かる。だが、日中の最高気温が45度にもなるバングラデシュでは、70%の家に電気が引かれていない。
そこで発明されたのが、電気の要らないクーラー「エコクーラー(Eco-Cooler)」だ。これなら電気代がかからないだけでなく、適当な板とペットボトルだけで作れるので、とても安上がり。
ペットボトルを切って差し込むだけ
作り方は簡単。板にドリルでたくさん穴を開け、そこに、ペットボトルの首部分を切って差し込むだけ。これを窓に取り付ければエコクーラーの設置完了だ。
実際に温度が5度下がる
信じられない話だが、これを窓に取り付けると、室内の温度が少なくとも5度下がる。外が30度の時に室内は25度になるとのことだ。
その理由は?
エコクーラーには、熱い食べ物を冷ます時に口をすぼめてフーフーやるのと同じ原理が使われている。
口を大きく開けたまま、自分の手にハーッと息を吹きかけると、熱く感じるだろう。ところが、口をすぼめてフーッとやると、冷たく感じる。空気が狭い場所を通り抜けた際、気圧が変わって温度が下がるからだ。
エコクーラーに取り付けられたペットボトルの首部分にも同じことが起こり、室内に吹き込む風の温度が下がる。
ちなみに、室内側にはペットボトルの口部分が並ぶので、見た目はすっきりしている。
広告会社主導のソーシャルプロジェクト
エコクーラーは、バングラデシュの広告会社「Gray Dhaka」が主導するソーシャルプロジェクトから生まれた。
バングラデシュでは、すでに多くの家がエコクーラーで涼しくなっているそうだ。