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フランス パリ協定を批准。主要先進国で初めて。現在、批准国は世界で17か国(RIEF)

2016-06-15 23:56:25

holandキャプチャ

 

  ホランド仏大統領は15日、昨年12月に国際合意した国連気候変動枠組条約に基づくパリ協定を批准した。主要国で同協定に批准したのは初めて。

 

 

 ホランド大統領は批准に際してのエリゼ宮でのセレモニーで、「署名はグッド、批准はベター」と上機嫌で感想を述べた。批准式にはセゴレーヌ・ロワイヤル環境相やジャン・マルク・エロー外相らも出席した。

 

 パリ協定は世界の温室効果ガス排出量の少なくとも55%に責任を負う、少なくとも55カ国の批准を得ることが発効の条件となっている。これまでのところ、フランスを含めて17か国が批准したが、温暖化の影響を受け易いモルディブやツバルなどの島嶼部国家や沿岸国家などが中心。排出量も全体の0.04%にとどまっている。

 

 米国はオバマ政権が年内の批准を目指しているほか、中国やインドも年内の批准に積極的。欧州連合(EU)は各国ごとの批准とは別に、EUとしての批准も進めているが、各加盟国によって批准手続きが異なることから、遅れ気味になっている。日本も各国を様子見する姿勢を取っており、遅れている。

 

 ホランド大統領は、他のEU諸国に対して年内に批准を完了するよう呼びかけた。

 

 昨年12月のCOP21では、世界195カ国が地球上の気温上昇を産業革命以前からの2℃未満に抑えることを目指すことで一致している。また先進国は途上国の温暖化対策を支援するため2020年から年間1000億㌦の資金を供給することも盛り込んでいる。

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