英中央銀行総裁で、国際的な金融安定理事会(FSB)の議長を務めるマーク・カーニー氏は、二酸化炭素(CO2)の排出量を今後15~20年に適正なレベルに削減するために必要なインフラストラクチャーへの投資に、7兆㌦ほどの資金が必要、と指摘した。そのうえで、それらの資金を民間資本市場でどれだけファイナンスできるかが重要だと述べた。
カーニー氏は、英中銀総裁になる前は、母国カナダの中央銀行総裁を務めていた。今回はカナダのトロントで行なわれた講演に参加した。同氏はグリーン投資の資金ニーズの大きさを強調し、9月に中国で開くG20サミットでは、グリーンイニシアティブに向けたファイナンスをどうしていくかという方法論と、そのために投資家をどう奨励するかという点が、主要な議題になると述べた。
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