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7月の地球の気温、陸上も海上も「過去137年で最も暑かった」。20世紀の平均を0.87℃上回る。米海洋大気局(NOAA)発表(RIEF)

2016-08-18 14:58:48

NOAA201607キャプチャ

 

  米海洋大気局(NOAA)は17日、今年7月の世界の陸上と海洋の平均気温が、観測記録が残っている1880年以来、もっとも高かったと発表した。これで地球の月平均気温は15ヶ月連続で最高記録を更新した。

 

 2016年7月の陸上と海洋を合わせた平均気温は16.67℃で、20世紀の平均気温を0.87℃上回り、過去最高となった。これまでの最高値は昨年の7月で、その記録を0.06℃、更新した。これで40ヶ月連続で20世紀の平均気温を上回る記録が続いていることになる。

 

 地域的には、暑い地域は地球全体に及んだが、過去最高温度を記録したのは、インドネシアを含む南アジア、ニュージーランドなど。比較的平均気温近く、ないしは平均より低かった地域は限られ、米国の北西部、カナダ東部、南米南部、オーストラリアの南西部などとなっている。

 

 陸上の気温に絞ってみると、7月は20世紀平均気温よりも1.10℃と1℃以上も高かった。海洋気温は平均より0.79℃高かった。太平洋、インド洋、大西洋などの主要海域はほとんどの海域で気温が高く、平均より低かったのは南の一部に限られている。

 

 全球的な気温上昇の要因としては、基本的に地球温暖化の進行が続いていることが大きい。また、海面水温が高くなるエルニーニョ(El Nino)現象が7月まで続いたことも影響したとみている。

http://www.ncdc.noaa.gov/sotc/global/201607