HOME5. 政策関連 |米連邦裁判所、政府の産業向け温暖化対策規制に社会的カーボンコスト(SCC)の算入を支持する決定。オバマ大統領の石炭規制にも影響へ(RIEF) |
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 米連邦裁判所は、温暖化の影響で社会が被るコストを、政府が企業に対して課すカーボン規制に盛り込むことを支持する決定を出した。米司法が二酸化炭素(CO2)の社会的カーボンコスト(SCC)を認めたのは初めて。

 

 異議申し立ての対象となっていたのは、エネルギー省(DOE)が2014年に出した商業用冷凍庫類の省エネ基準の設定。温暖化の影響による社会的費用をモデル推計して、二酸化炭素(CO2)1㌧当たり36㌦として基準に算入した。これに対して、冷房機器の関連産業は「根拠のないデータに基づいた恣意的な設定」と反論、基準の撤回と、これらの基準を使った商品テスト手続きについて、裁判所に異議を申し立てていた。

 

 米商工会議所もDOEに対して、SCCの推計の根拠を示すよう詳細な質……

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