エナジー・ソリューション社 ドローンで太陽光発電パネルの短時間検査可能なサービス開始(RIEF)
2016-09-14 11:20:19
環境やエネルギー関連のITサービス企業の「エナジー・ソリューションズ」(東京)は、ドローンを使い、短時間で太陽光発電パネルを自動点検できるサービスを開発、提供を始めた。
サービス名は「ドローンアイ」。12日から開始した。出力2MWクラスのメガソーラーならば、15分程度で、ソーラー全体のパネルの損傷の有無を点検できるという。費用も従来のものに比べて3分の1ほど安いという。
これまでもドローンを使った自動検査システムはある。しかし、赤外線カメラで撮影した熱分布画像から、不具合を生じた可能性のあるパネルを特定する作業や、顧客に対する報告書の作成などの作業は、人手で行っていたため、時間がかかっていた。
同社は、こうした課題克服のため、クラウドコンピューティング上において、赤外線カメラで撮影した熱分布の画像を独自に開発した解析ソフトで分析、不具合を生じた可能性のあるパネルをその場で特定できるようにした。また、位置情報などを含む報告作製についても自動化を可能にした。
「ドローンアイ」で検査できる障害は、セル(発電素子)やモジュール、クラスタ、ストリングの各異常を検出できるという。たとえばセルの微細なひび割れや、パネル表面の著しい汚れ、ジャンクションボックスの不具合、コネクタや送電ケーブルの損傷など。
改正再エネ特別措置法では、太陽光発電事業の運営を担当するO&M(運用・保守)事業の厳格化などが盛り込まれていることから、検査需要が増加するとみられる。
http://www.energy-itsol.com/img/pdf/NewsRelease_droneeye.pdf