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中国で深刻な大気汚染対策として ギネスもの巨大空気清浄機を公園に設置。高さ7m、吸収した汚染物質から「宝石」を製造も。オランダの芸術家が制作(RIEF)

2016-10-04 17:43:36

Chinaair2キャプチャ

 

 毎年冬に大気汚染が激化する中国の北京で、高さ7m、一時間当たり3万㎥の空気を浄化できる巨大空気清浄機が市内の公園に設置された。同清浄機は大気を浄化するだけではなく、吸収した汚染物質を使って、指輪やカフスボタンなどに利用できる「宝石」を生み出すという。

 

 高さ7mの空気清浄機は「世界最大」で、オランダのアーチストで発明家のダン・ロズガード氏(Daan Roosegaarde)が、政府や市民、NGOらの協力で、「スモッグ・フリー計画」として、北京市の751D公園に設置した。

 

 同清浄機は、大気に含まれ深刻な汚染をもたらすPM2.5やPM10の75%以上を捉えることができる。電源も、グリーン電力を活用するので、CO2発生はゼロ。吸収した汚染物質1000㎥から、一個の宝石を抽出、それから指輪等を作ることができるという。「スモッグフリー指輪」「スモッグフリー・カフス」をいくらで販売するかは報道されていない。

 Chinaairjeweryキャプチャ

 ロズガード氏が、北京の「スモッグ・フリー計画」を思い立ったのは、2013年に北京を家族旅行で訪問した際、ひどい汚染で、子どもたちは結局、ホテルから外に出れなかった体験に基づく。巨大な空気清浄機だが、これだけで北京の空気をきれいにすることはできない。一種のデモンストレーション効果が期待されている。

 

 ロズガード氏は「スモッグフリー計画は、きれいな空気を吸いたいというまさに今の夢であり、北京がスマートシティに向かって改善していく旅の始まり示すもの」と述べている。同氏は、このプロジェクトを北京市だけでなく、世界中の大気汚染の激しい都市等で展開していく考えという。

 

https://drive.google.com/file/d/0B6mbslT9M2hTdUhrcndmTWhBMlk/view