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三菱電機、国内全事業所で、敷地を活用した生物多様性保全事業。地域の生態系と共存へ。来年度末メドに実施(日刊工業新聞)

2017-02-15 13:50:11

mitsubishidenkiキャプチャ

 

   各紙の報道によると、三菱電機は2017年度末までに国内のすべての事業所で敷地を活用した生物多様性保全を始める。所内の緑地を調査し、地域の専門家から助言を得て、各事業所が取り組む内容を決める。事業所を活動の場とすることで生物多様性保全への参加意識を高める。国際目標の「愛知目標」が企業に求めた、あらゆる事業活動に生物多様性を組み込む「主流化」を目指す。

 

 日刊工業新聞が報じた。対象は10年度に所内や地域の生態系を調べた愛知県と岐阜県の4事業所を除く26事業所。16年度末までに17事業所が活動を始める。

 

 本社の環境推進本部が「生き物への負の影響の低減」「生き物との共生」「従業員が自然との関係を取り戻す」の三段階、七つの施策メニューを用意した。事業所は調査結果や専門家の意見を参考に施策を決める。

 

 長崎製作所は所内の生き物調査で、環境省が定める絶滅危惧種を発見。絶滅危惧種の生息を知らせる看板を立て、啓発に取り組む。静岡製作所は地域の生態系を乱さない樹木を選んで敷地内で育て、里山から鳥や昆虫を呼び込む。三菱電機は社員から希望者を募り里山保全活動に取り組んできた。職場なら全社員が参加しやすい。

 

 海外では生態系に配慮しない企業との取引が批判されることもある。同社は活動を通して生物多様性を「主流化」し、批判を受けるリスクを低減する。

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00417290