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東京センチュリー、国内リース会社で3番目のグリーンボンド発行。5年物100億円。子会社の太陽光発電設備リースのリファイナンス資金に充当(RIEF)

2018-09-11 02:47:21

TCL1キャプチャ

 

 大手リースの東京センチュリー(東京)は10月に同社として初のグリーンボンドを100億円発行する。京セラと共同で設立した子会社の太陽光発電事業向けの設備リースのリファイナンス資金に充当する予定。第三者評価は格付投資情報センター(R&I)のグリーンボンドアセスメントで最高レベルのGA1の予備格付を得たほか、R&Iが初めて提供するセカンド・オピニオンも付与された。

 

 (写真は共同子会社の「京セラTCLソーラー合同会社」による京都・伏見メガソーラー発電所の起工式の模様)

 

国内のリース会社のグリーンボンド発行は、4月に100億円分を発行した三菱UFJリース、8月末に同額発行のリコーリースに続いて、東京センチュリーが3社目。調達金額はいずれも100億円になっている。今年の日本企業の発行実績としては11件、1775億円に達する。

 

 東京センチュリーの発行ボンドは、期間10年。みずほ証券と野村證券が引受主幹事を務める。資金使途先となる共同子会社の「京セラTCLソーラー合同会社」は、2012 年8 月の設立以来、これま でに全国で 67 ヵ所、合計約 258.1MW規模の太陽光発電所を稼働、運営している。今年3 月には千葉県・山倉ダムにて日本最大の水上設置型メガソーラー発電所を稼働させており、ボンドの調達資金は、KTS 向けの太陽光発電設備リースのリファイナンスに充当する。

 

 東京センチュリーは、KTSを通じた太陽光発電事業以外にも、都市の街灯の LED 化による省エネルギー化や、クリーンエネルギーの地産地消に貢献する 太陽光発電スキーム等を地方自治体等に向けて推進する事業なども展開している。またASEAN 各国で、二国間クレジット制度(JCM)を利用した温室効果ガス削減、エネルギ ー自給率向上などにも取り組んでいる。

 

 同ボンドの第三者評価を担当したR&Iは、国際的なグリーンボンドの市場基準であるグリーンボンド原則(GBP)の2018年版への適合を評価したセカンド・オピニオンとともに、独自のグリーンアセスメントでの予備格付を付与した。GA1の格付は、東京センチュリーのグリーンボンド発行が最終的に確定した際、本格付を付与される。

 

 東京センチュリーは、みずほフィナンシャルグループと親密な総合リース大手。国内リース事業をは じめ、船舶、航空機、環境・エネルギーや不動産を中心としたスペシャルティ事業、自動車リースやレ ンタカーを中心とした国内オート事業、および国際事業を展開している。

 

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