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廃棄物処理の大栄環境ホールディングス、廃棄物+バイオマス混焼発電所を、兵庫・静岡に建設へ。総投資額200億円(各紙)

2018-11-27 15:30:49

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 各紙の報道によると、大栄環境ホールディングス(神戸市)は、廃棄物とバイオマスの混焼による発電所を2023年度までに静岡県御前崎市と兵庫県三木市に、それぞれ建設する。いずれも出力1万2000kWクラスで、総投資額は200億円の見込み。同社は産業廃棄物処理事業の専門性を活かし、CO2などの環境負荷の少ない再エネ発電事業を強化する。

 

 (写真は、静岡県御前崎市に建設予定の発電施設の完成予想図)

 

 日刊工業新聞が報じた。同社は、このほど策定した2019~23年度の中期経営計画で、最終年度の23年度には売上高1000億円、経常利益150億円の達成を目指す、としている。現行の経営計画(16―20年度)での経常利益目標70億円に対し、17年度約90億円、18年度100億円右肩上がりでの成長を見通している。

 

 こうした経営計画の柱の一つとして、温暖化問題などの環境保全に対する社会の変化に対応するため、廃棄物処理施設の新設および既存施設の処理能力の増強を進める。19―23年度全体の設備投資額は300億円としており、廃棄物+バイオマス発電の200億円は全体の3分の2を占めることになる。

 

 新経営計画全体での300億円の設備投資により、同社の再資源化施設の処理能力は日量3万769㌧から5%増強され、同3万2613㌧となる。熱処理・廃棄物発電施設の処理能力も同2067㌧から同3067㌧に、発電能力は9900kWから3万3900kWにそれぞれ拡大する。また、管理型最終処分場の残容量は18年度末で690万㎥の見通しだが、拡張や新設によって23年度末には2520万㎥を確保する、としている。

 

 同社はこれまで近畿地方を中心産業廃棄物処理事業を展開してきたが、今後は中部、関東地区での廃棄物処理事業も拡大する方針。両地区の廃棄物処理業者のM&A(合併・買収)や事業提携などによって、受け入れ窓口を増やすとしている。今回、御前崎に建設を決めた廃棄物+バイオマス混焼の発電所施設は、そうしたで関東、中部地区での廃棄物の処理に重点的に活用するという。

 

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00497400?isReadConfirmed=true