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JXTGエネルギー、双日などとともに台湾の洋上風力発電事業に参入。独企業から権益取得。再エネ事業強化策の第一弾(RIEF)

2019-04-05 16:24:48

JXGTキャプチャ

 

 JXTGエネルギーは5日、台湾の西海岸部に位置する雲林県沖合いで進められている洋上風力発電に参入する。同地で事業を展開する「允能(ゆんねん)ウインドパワー社」の権益の6.75%を、双日、中国電力等と共同参画した企業を通じて、ドイツの再エネ開発事業者wpdから取得する。石油大手元売のJPXGグループはガソリン需要減退などの長期か傾向を受け、2月に再エネ開発強化策を打ち出しており、今回の台湾の洋上風力事業進出はその具体化となる。

 

 (写真は、ドイツのwpdがドイツで開発している洋上風力発電事業)

 

 JXTGエネルギーの大田勝幸社長は2月にメディアとのインタビューで、2040年に国内のガソリン需要が半減する恐れがあると指摘。その上で、自社の電気販売の契約者数を早期に倍の100万件に増やすほか、洋上風力など再生可能エネルギーで国内外の企業との提携を急ぐとの姿勢を打ち出していた。https://rief-jp.org/ct4/86917

 

 今回の允能ウインドパワー社の権益取得は、その第一弾。同社と双日、中国電力、中電工、四国電力が共同で参画したドイツの「スターウインド・オフショア社」が、允能の持ち株会社である雲林ホールディングスの株をwpdから27%取得する。そのうちJXTGの持分は6.75%。

 

 TXGT2キャプチャ

 

 允能ウインドパワー社2021年12月までに、雲林県沖合いに1640MWの洋上風力発電所を建設、台湾政府の固定価格買取制度(FIT)を利用して、台湾電力公司に20年にわたって販売する。

 

 台湾は2025年までに5.5GWの洋上風力発電の開発を目指している。今回開発する西海岸一帯を、風力発電開発エリアに指定して、積極的な開発を目指している。JXTGエネルギーは、今後も内外での洋上風力発電事業への参加を進めていく方針という。

 

 権益を取得したwpdAGは、ドイツ・ブレーメンを拠点とし、欧州を中心にグローバルに洋上風力発電、陸上風力発電を展開している。台湾でもこれまで洋上。陸上の両分野で風力発電事業を進めている。

https://www.noe.jxtg-group.co.jp/newsrelease/20190405_01_1070022.pdf