一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

世界の代表的株価指数として知られるMSCI（Morgan Stanley Capital International)指数の動きによると、風力発電や太陽光発電などの代替エネルギー株指数が東電の原発事故からの10日ほどで、10.1％も上昇した。

responsible-investor.com(3.31)が報じたところによると、MSCI　Global altenative Energy Index は3月11日の東日本大震災発生時は85.74だったが、21日は94.37と10.1%の上昇となった。これに対して、日本の電力株などの指標であるMSCI Japan Electric Utilities Index　は同じ期間に114.07から88.05へと22.8%の大幅下落となった。東電株の下落が大きい。

ただ、MSCIのアナリスト部門は、原子力エネルギーが世界のエネルギー生産の15%を占めているうえに、地球温暖化対策を考えると、長期的には原発関連株は買い、としている。沿岸部にある日本の原発などの津波対策、事故時の復元対策などを強化することによるコストアップに対しては、政府の補助金の積み増しが求められるとしている。