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住友大阪セメント、昨年7月の西日本豪雨災害で発生した災害廃棄物1万2000㌧をセメント原料として受け入れ。再資源化で循環型経済に資する(RIEF)

2019-09-04 13:59:36

sumitomooosakasementキャプチャ

  住友大阪セメントは、2018 年7 月の西日本豪雨災害で発生した大量の土砂や瓦などの災害廃棄物約1万2000㌧を受け入れ、セメント製造用の原料や熱エネルギーとして再資源化したと公表した。同社は2011年の東日本大震災の際も、約10万㌧の震災ガレキを受け入れ、再資源化している。

 

 西日本豪雨の土砂等は、岡山県、広島県呉市、愛媛県宇和島市の3自治体から受け入れた。受け入れ先は、同社の赤穂工場(兵庫県赤穂市)と高知工場(高知県須崎市)。

 

工場に搬入される災害廃棄物
工場に搬入される災害廃棄物

 

 同社は、持続可能な社会の形成に貢献する企業活動の一環として、セメント製造の際に原料や熱エネルギーの一部を廃棄物や副産物で代替、再資源化する取り組みを進めている。震災や水害などで大量に発生した災害廃棄物のうち、原料として使用可能なものを対象として加えている。

 

 これまでも、東日本大震災で発生した震災ガレキのほか、2015年の関東・東北豪雨での鬼怒川堤防決壊に伴う茨城県常総市の災害廃棄物(水没した備蓄米・畳)を約8000㌧、2016年の台風被害による岩手県久慈市で発生した木屑約1000㌧、2017年の熊本地震で倒壊した家屋等から出た木屑約5000㌧等を受け入れてきた。

 

 災害廃棄物のセメント原料等への再資源化は、被災地域の復旧・復興の進行につながるとともに、再資源化して製造したセメントを復興資材として、被災地の堤防等の災害の防災・減災インフラの建設・強化に使うことで、資源循環に資することになる。

 

 同社は、企業活動を通じて重点的に取り組む社会課題として5 つのマテリアリティを特定している。その一つに、「循環型社会への貢献」を掲げており、災害廃棄物の再資源化はまさに、マテリアリティの取り組みと位置づけられる。

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