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廃プラスチック対策とCO2削減を両方目指す化学メーカー・カネカのグリーンボンド、発行条件決まる。応募率3.4倍。主幹事は野村證券と三菱UFJモルスタ証券(RIEF)

2019-09-06 21:05:10

11月カネカキャプチャ

 

  国内化学メーカーとして初のグリーンボンドとなるカネカのボンド発行条件が決まった。期間5年、発行額50億円、利率は 0.110%。12日に発行する。資金使途は、同社の生分解性プラスチックPHBHの生産能力拡大のためで、廃プラ対策とCO2削減の二大環境対策に貢献する期待から、発行額に対して約3.4倍の応募があった。

 

 主幹事は野村證券(事務主幹事)と三菱UFJモルガン・スタンレー証券。グリーンボンド‣ストラクチャー・エージェントは野村が務めた。格付投資情報センター(R&I)がグリーンボンドアセスメントで最上位のGA1を付与するとともに、セカンドオピニオンで市場ベースのグリーンボンド原則(GBP)への適合を付与した。債券格付はA。https://rief-jp.org/ct4/93045

 

生分解性プラスチックの製造拠点の兵庫県の高砂工業所
生分解性プラスチックの製造拠点の兵庫県の高砂工業所

 

 資金使途は、廃プラ対策で需要が高まっている同社の生分解性プラスチック「カネカ生分解性ポリマーPHBH®」の製造力を高めるため、同社の高砂工業所の生産力を現在の年間1000㌧から5倍の5000㌧に引き上げる。

 

 グリーンボンドの引受先は、生保、損保、信託、投信・投資顧問、系統上部、地銀、系統下部など。中央投資家、地方投資家双方にバランスよく販売されたという。

 

https://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20190906/20190906.pdf

https://www.r-i.co.jp/news_release_gba/2019/09/news_release_gba_20190906_jpn_1.pdf