HOME8.温暖化・気候変動 |国際エネルギー機関(IEA)、グローバルな石炭需給の「Coal 2019」公表。昨年は2年連続で石炭需要増。中国等アジアの需要増が要因。今年は3年ぶりで減少。今後は横ばいか。「脱石炭」の道遠く(RIEF) |
IEA3キャプチャ

 

 国際エネルギー機関(IEA)はグローバルな石炭エネルギーへの需給を分析した「Coal2019」を公表した。2018年の石炭需要は前年比1.1%増と前年に続いて2年連続の増加となった。中国、インド、他のアジア諸国の需要が旺盛で、石炭火力発電の伸び率は2%と過去最高だった。パリ協定締結の15年以降、3年連続で前年比マイナスを記録したが、温暖化対策よりエネルギー重視の姿勢が顕著に表れたといえる。ただ、今年の石炭火力需要は3年ぶりに2.5%以上の減少に転じる見通しとみている。

 

 今年の石炭需要が減少するのは、石炭火力発電需要の鈍化が要因とみている。同火力への需要は前年比2.5%減以上、発電量にして250テラワット時(TWh)の減少になるとみられている。特に、欧米先進国で二ケタ台の伸び率減少にな……

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