国際エネルギー機関(IEA)はグローバルな石炭エネルギーへの需給を分析した「Coal2019」を公表した。2018年の石炭需要は前年比1.1%増と前年に続いて2年連続の増加となった。中国、インド、他のアジア諸国の需要が旺盛で、石炭火力発電の伸び率は2%と過去最高だった。パリ協定締結の15年以降、3年連続で前年比マイナスを記録したが、温暖化対策よりエネルギー重視の姿勢が顕著に表れたといえる。ただ、今年の石炭火力需要は3年ぶりに2.5%以上の減少に転じる見通しとみている。
今年の石炭需要が減少するのは、石炭火力発電需要の鈍化が要因とみている。同火力への需要は前年比2.5%減以上、発電量にして250テラワット時(TWh)の減少になるとみられている。特に、欧米先進国で二ケタ台の伸び率減少にな……
申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。