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オリックス、「100%再生可能エネルギー由来電力」を小売販売メニューに追加。「RE100」イニシアティブ用の企業需要に照準(RIEF)

2019-12-23 21:38:27

orix11キャプチャ

 

  オリックスは、100%再生可能エネルギー由来の電力の販売を開始した。非化石証書付き再エネ電力を電力メニューに加えるもので、事業活動に伴う電力を100%再エネ電力に切り替える「RE100」イニシアチブ等を目指す企業や、クリーンエネルギー重視の需要家にターゲットを絞って販売する。

 

 オリックスは、2009年に小売電気事業(新電力)を開始している。現在では東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、九州電力の供給エリアで、主に店舗やオフィスビルなどの特別高圧および高圧電力施設を対象に電力を供給している。

 

 これまで提供する電力メニューは5段階の低CO2排出係数メニューだった。排出係数は、1kWh当たりCO2係数は0.000450から0.00000まで選別できる。これに今回、新たに非化石証書付き再エネ由来電力を加える。非化石証書にはRE100イニシアチブが求める電源のトラッキング証明を付加するものと、証明無しの両方を提供する。したがって、メニューは7段階と多様化する。

 

 現在、国際的な「RE100」イニシアティブに賛同している日本企業は30社を数えている。従来の固定価格買取制度(FIT)電力は、太陽光などの再エネ電源でも、電源別の電力としての販売が認められていないことから、RE100の達成やCO2排出量の段階的な削減などを進める企業にとっては、FIT電力とは別に、再エネ由来電力を調達する需要が高まっている。

 

 同社は、電力小売事業のほか、顧客企業の工場や倉庫、店舗などの省エネサービス事業も展開している。非化石証書付き再エネ電力の提供で、顧客企業のトータルな環境経営方針の実現を支援するサービスも展開するとしている。

 

https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/191223_ORIXJ2.html