HOME |東京都、2020年度のグリーンボンド発行額は100億円増の年間300億円に。機関投資家の需要増に対応。資金使途は温暖化による洪水・浸水対策の下水道整備等に重要(各紙) |

東京都、2020年度のグリーンボンド発行額は100億円増の年間300億円に。機関投資家の需要増に対応。資金使途は温暖化による洪水・浸水対策の下水道整備等に重要(各紙)

2020-01-08 14:08:56

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 各紙の報道によると、東京都は資金使途を環境分野とするグリーンボンドを2020年度は、19年度よりも100億円増やして年300億円にする。2020年度の予算案の査定で、小池百合子知事が明らかにした。都は2017年度から毎年、グリーンボンドを定期発行している。

 

 日本経済新聞が報道した。都のグリーンボンドは「東京グリーンボンド」として、19年度は機関投資家向け100億円、個人投資家向け100億円を発行している。今回、増額をするのは機関投資家向けの発行額で、200億円に倍増させる方針だ。

 

 都のグリーンボンドは、都の財政状況への信頼度が高いほか、グリーンボンドに対するセカンドオピニオンも、厳格なドイツのESG機関に依頼していることなどから、機関投資家からの高い需要につながっているとされる。

 

 増額発行するグリーンボンドの資金使途先としては、温暖化の進展で都市部でも洪水・浸水被害が増大していることから、下水道整備による市街地の浸水対策に新たに充当するほか、都有施設への再生可能エネルギー導入等にも活用する考え。

 

 東京都は2017年度に国内自治体として初めてグリーンボンドを発行した。19年度までの3年間で、機関投資家向けの応募倍率は当初の4.1倍から6.9倍に上昇しているという。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54089300W0A100C2L83000/?n_cid=SPTMG002