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鹿島建設、東京・横浜のグリーンビルディング建設資金調達で100億円のグリーンボンド発行。期間5年。ゼネコンでは清水建設、戸田建設等に次ぐ(RIEF)

2020-02-25 15:01:53

 

 鹿島建設は25日、東京と横浜での2件の不動産物件を資金使途対象とした同社初のグリーンボンド100億円の発行を発表した。ゼネコン大手のグリーンボンド発行は清水建設、戸田建設等に次ぐ。

 

 発行するグリーンボンドは期間5年。発行利率は年0.110%。資金使途は、同社が手掛けているグリーンビルディング建設資金のリファイナンスに充当する予定。一つは、横浜市「みなとみらい21」中央地区の「横濱ゲートタワー」に60億円、もう一つは、東京都港区元赤坂の「KTビル」に40億円としている。

 

 KTビルは、中小規模オフィスにおける低炭素建築の普及モデルとして建設された。優れた外皮性能と省エネ設計で国内オフィスビル初の「ZEB Ready」を実現している。

 

  横濱ゲートタワーは、みなとみらい21地区の大規模複合用途の オフィスビル。地域冷暖房システム、新開発の可変風量式空調、LED 照明等の省エネ設備や、雨水利用システムの採用やリサイクル材 の使用などの資源循環対策も盛り込み、環境負荷軽減に取り組んでいる。CASBEE自己評価Aの横浜市に届け出、確認を受けている。

 

 主幹事はSMBC日興証券、大和証券、野村證券、みずほ證券。格付投資情報センター(R&I)が、国際的な市場基準であるグリーンボンド原則(GBP)への適合性を評価するセカンド・オピニオンとグリーンボンド格付の「GA1」を付与した。

 

 鹿島は同社の環境ビジョンとして、2050年までに「トリプルZero2050(「Zero Carbon」/「Zero Waste」/「Zero Impact」)の達成を宣言している。また、設計・施工等各段階での到達点を可能 な限り定量的に示したターゲット2030と環境目標(2018~2020年度)を策定している。

 

 ゼネコン大手によるグリーンボンド発行は、昨年12月に清水建設が、鹿島と同じ横浜の「みなとみら21」地区で開発・建設中のグリーンビルディングを資金使途先として100億円を発行したほか、戸田建設が2017年に風力発電設備開発資金で100億円を調達している。

https://www.kajima.co.jp/ir/pdf/20200225-j.pdf

https://www.r-i.co.jp/news_release_gf/2020/02/news_release_gf_20200221_jpn_1.pdf