HOME |カナダの改定2030年目標は05年比36%減。現行目標の6%増にとどまる。トルドー政権、年内の総選挙にらみでエネルギー州へ配慮か。日本の中間目標値の「攻防」に影響も(RIEF) |
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  カナダ政府は19日、2030年までの温室効果ガス排出量を2005年比で36%削減する改定目標を発表した。当初は40%以上の削減が見込まれていたが、パリ協定で公約した30%削減から6%の引き上げにとどまった。国内のオイルサンド産業等のCO2高排出企業に配慮したものとみられる。カナダの改定削減率は、日本政府の改定目標値にも影響を与えそうだ。また21年度中にグリーンボンド国債を発行する計画も明らかにした。

 

 ジャスティン・トルドー首相が率いる中道左派の自由党内では、事前に40%以上の引き上げ論も出ていたという。これに対して第二党(野党)の中道右派の保守党では現行の30%削減目標の維持が大勢だった。トルドー首相の選択は、6%の引き上げで保守党の主張を超えたが、「わずか6%」でしかなく、米国を……

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