脱炭素化で操業停止が増えると見込まれるオフショアの海底石油・ガス採掘のリグ等の開発設備を安全に除去する費用を「Trailing Liabilties（TL：足跡債務）」と位置付け、最初に設備を設置した業者にも負担させる法案がオーストリアで成立する見込みとなっている。法案の狙いには、現在リグを所有する事業者の除去費用を軽減することで、石油・ガス開発事業の断念を加速する期待もあるようだ。

 　議会に提出されているのは「Offshore Petroleum and Green Gas Storage Act 2006」の改正法案。同法案にオフショアの開発設備を除却する際の責任対象として、Trailing Liabi……

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