HOME5. 政策関連 |欧州委員会、気候変動の緩和・適応のタクソノミー最終法案決定。原発と天然ガスを盛り込み。脱炭素への「トランジション(移行)」と位置付け。焦点は欧州議会と同理事会の審議に(RIEF) |
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 EUの欧州委員会は2日、サステナブルファイナンスの気候変動緩和と適応のタクソノミーの補完的委任法(CDA)最終案を決定した。議論を呼んでいた原発と天然ガスは当初案通り、盛り込んだ。原発と天然ガスの両事業については、脱炭素に向けたトランジション(移行)活動と位置付けた。同案は欧州議会と各国で構成する欧州理事会に送付される。議会と理事会の審議には最長6カ月かかる。同案に対して、欧州議会では単純過半数の反対、欧州理事会では、特定多数決でEU加盟国の72%(20カ国)と人口比(65%)の反対がなければ成立する。

 

 欧州議会と理事会の審議を経て成立する場合は、2023年1月から実施に移される。ただ、原発の盛り込みに反対しているオーストリアはルクセンブルグとともに、欧州司法裁判所に欧州委を提訴する……

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