HOME |中国人民銀行(PBoC)副総裁。国内銀行が抱える気候リスクのストレステスト結果を踏まえ、火力発電や鉄鋼等の炭素集約事業向け融資の焦げ付きリスクに警鐘(RIEF) |
PBoC01キャプチャ

 

 中国の中央銀行である人民銀行(PBoC)の副総裁Liu Guiping(刘桂平)氏は、中国の国内銀行が抱える気候変動による座礁資産リスクに警鐘を鳴らした。PBoCは昨年後半に主要中国銀行を対象にした気候ストレステストを実施した。公表されたテスト結果は「良好」とされたが、同氏は「火力発電所、鉄鋼業、セメント事業等の炭素集約型企業が低炭素転換をできないと、これらの企業からの融資返済が低下するリスクがある」と指摘した。

 

 PBoCは昨年8月から11月にかけて、2つの公的開発・政策銀行を含む国内の主要銀行23行を対象として、複数の気候シナリオに基づくストレステストを実施した。対象銀行には国内大手商業銀行6行、12の共同株式商業銀行、3つの地方商業銀行が含まれる。

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