HOME5. 政策関連 |「金融システムのグリーン化のための中央銀行と金融当局ネットワーク(NGFS)」。新たな6つの取り組み設定。ネットゼロへの移行に伴うインフレの影響や、企業の訴訟リスク等も(RIEF) |
NGFS005キャプチャ

 中央銀行や金融監督当局で組織する「金融システムのグリーン化のための中央銀行と金融当局ネットワーク(NGFS)」はこのほど、今後2年間の新たな取り組みプログラムを設定した。気候変動リスクに対応する金融監督実務や、気候シナリオのレベルアップ、気候変動を金融政策にどう盛り込むか等の6テーマ。この中で、ネットゼロへのトランジション(移行)がエネルギー価格の上昇等を通じて各国のインフレにどう影響するか、また物理リスクの増大が金利上昇にどうつながるか等の金融政策のあり方についても分析、方向感を示すとしている。

 

 NGFSは気候変動の金融市場への影響を検証するための、各国中央銀行、金融当局の自主的なネットワークとして、2017年に発足した。現在の参加機関は中央銀行や当局が114、オブザーバー18機関で、世界の温室効果ガス(GHG)排出量ベースで8……

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