経済産業省は、来年度から導入を予定しているGXリーグでの自主的排出量取引制度の概要案を公表した。同制度案は、EU等が国際的に取り組んでいる法的な排出権取引制度とは異なり、企業が自主的に削減目標を設定、その超過削減分を売買する考え方。参加企業は目標達成ができなくても法的な義務がないため、目標遵守の成否が課題だ。概要案では、参加企業に目標を守らせるため、企業が設定する目標や取り組み状況等を開示する「GXダッシュボード」を設けるほか、市場価格を安定させるため上限・下限価格の導入等を提案している。

 

　同省が想定するGX排出量取引制度は、今月から東京証券取引所で試行取引を行うほか、参画企業間で売買する超過削減枠について、11月以降に取引環境の整備のためのシミュレーション取引を行う予定になってい……

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