欧州理事会は21日、臨時首脳会議の結論として、ロシアのウクライナ侵攻に伴う発電用の天然ガスの価格に上限を設ける「動的価格上限制度(Dynamic Price Corridor : DPC)」導入を含む追加のエネルギー対策で合意した。合意内容にはガス備蓄の15%をEU加盟国で自主的共同購入する策も盛り込んだ。
首脳会議は、協議が難航し、21日の午前2時にようやく合意に達した。冬の暖房需要期を目前にして、ロシアからのエネルギー輸入に頼らないEUのエネルギー体制を緊急に構築する必要性に迫られる中で、エネルギー量の確保とともに、価格上昇も抑える枠組みを目指した。
最大の焦点は、天然ガス等のエネルギー価格に上限を設定するかどうかだった。すでにス……
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